アトリエブラウンの遠藤法子です。
3D人物データを建築CG業界向けに販売しています。
それはPhotogrammetry(フォトグラメトリ )によって作ります。
[su_button url=”https://no-n-no.com/?category_id=5dc16854c6aeea4109ebee29″ target=”blank” background=”#ff6347″]3D人物データはこちらでご覧ください[/su_button]
フォトグラメトリ とは何かを簡単に説明します
まず対象物(人やモノ)を多方向から撮影します。
複数のデジタル写真をコンピュータで画像解析し、三次元のデータに変換するプロセスを指します。
動かないモノでしたら回転台に置いて一台のカメラで撮影するということができます。
人間は回転させて撮影するというのが難しいです。 微妙に動いてしまうからです。
まばたきや表情をずっとキープできませんよね。
そこで一瞬に撮影するには100台前後のカメラで撮影します。
100台のカメラがあるスタジオで撮影する
カメラ100台を用意できないのでフォトグラメトリ のスタジオで撮っていただきます。
一般の人も見たことがあると思いますが、
3Dプリンターをやっている店ではこの装置があります。
大手ゲームメーカーでは自前でスタジオを持っているようです。
- 100台の一眼レフデジタルカメラを用意しなければならない
- 100台のカメラを同時シャッターで撮影しなければならない
- 100台の対象物への向きとピントを合わせなければならない
なかなか大変な装置です。
撮影した写真をソフトで3Dにする
フォトグラメトリ のソフトはいくつかあります。
画像はMetashapeというソフトを使っていますが
アトリエブラウンではReality Captureを使うことが多くなりました。
複数写真を読み込むのを含め4〜5段階の工程を踏まなければ3Dになりません。
あっという間にはできないということです。
1.写真のアライメント
2.ポイントクラウドの生成
3.メッシュ生成
4.テクスチャ作成
このような工程を踏みます。
これはパソコンのグラボやCPUによるのでしょうが、
性能低いパソコンで計算させると1時間くらいかかることがあります。
15分くらいの計算で完成させるようなパソコン性能があると良いです。
3Dにしてからの工程が大変
ソフトで100枚の写真から3Dにしたところ。
ボロボロな部分が残ります。
3つのフォトグラメトリ のソフトを比べたものです。
それをツルツルにし、かけた部分を補うのはZBrushというソフトです。
指や耳が欠けていたりすると復元するのにデッサン力が必要です。
綺麗な形に整え、ポリゴン数も制御し、テクスチャをラップし直し、
テクスチャの不具合を修正して完成です。
今後フォトグラメトリ は有望なのか
今のところ、ゲーム業界、3Dプリンターでフォトグラメトリ が取り入れられています。
建築CG業界では日本人データを欲しいと一部ユーザーから需要が出始めています。
それなりのフォトグラメトリ 3Dを作ろうとしたら結構な時間がかかります。
そこをどう効率化して大量生産するかにかかってきます。
しかし技術革新はあっという間にやり方を塗り替えていくのが日常です。
フォトグラメトリは創世期で、そのうちもっと簡単にきれいなものが作れる時代が来るかもしれません。
100台もカメラなど用意しなくて、数枚写したらAIが全部きれいにやってくれる、
などと簡素化するような気がします。
3Dを仕事にするということは
技術革新に乗っていかなければならないのを避けられません。
とにかく人物をやりたいアトリエブラウンです。
どうぞよろしくお願いいたします。
コメント