アトリエブラウンの遠藤です。
人物の3D以外にも食べ物やインテリア小物、植物もフォトグラメトリします。
それらは小さいので事務所の回転台に置き一眼レフカメラで撮影します。
細かい小物のフォトグラメトリ
先日、久々小物のフォトグラメトリをしました。
和服に合わせる髪飾りです。
実はスタッフに髪飾りを一からモデリングしてもらいました。
とても観察力が鋭く、細かく出来上がりましたが、ポリゴン数が膨大になってしまいました。
社内でアニメーションや静止画を作る分には構わないのですが、
販売するとなると別です。
できるだけノーマルマップをうまく使いローポリゴンにするのが無難です。
そこで、髪飾りを用意し、事務所の回転台で撮影すること100枚です。
それを計算させて3Dにしました。
この画像は計算させたままのものなので、ノイズ処理前です。
久々に
スタッフにささっと処理していただきました。
1万ポリゴンくらいにしてUV展開に進みます。
画像はカクカクしていますが、大丈夫です。
細かい部分はノーマルマップが助けてくれます。
ということで、販売するにはできるだけポリゴンを少なくします。
小物をフォトグラメトリして時間稼ぎ?
120体の人物3Dが出来上がった時、新型コロナ真っ只中でした。
次の撮影を行うにも困難で、スタッフ一同、3Dソフトの習得などをしていました。
まあ、早い話、やることなくなってしまった、という感じです。
最初は植物のフォトグラメトリから始めました。
今だから言えるのですが、
またまた無謀なことを・・
今からだったら迷わず「パン」を選びます。
パンは失敗が少ないので初心者におすすめです。
それに比べて植物は葉っぱや花びらがペラペラで穴が空くことが多いのでノイズ除去とともに穴埋め作業が発生します。
あと、あまりにも複雑だとUV展開時にフリーズ現象あります。(スカルプトツールあるあるですが)
やめとけば良いのに、季節も良かったので次から次に植物を買ってきました。
それらは最初からうまくいったかというと、そうでもありません。
色々謎のアライメントができない現象が起こり、その度に謎解きが始まります。
仮説をたて、検証。
この繰り返しです。
結局それはライティングが原因でした。
それを乗り越えると楽しくなってきます。
調子に乗って難易度高いものに挑戦したりしました。
松の葉がポリゴンで繊細に出たときはテンションが上がりました。
自分のフォトグラメトリをSNSにアップしたい気持ち、私はよくわかります!
さて細かいものも面白いですが、単純なものはどうなのでしょう。
単純なものでも紙袋のような新品でないクシャクシャはそれらしくできます。
↑この紙袋はパンシリーズに必要で作ったものです。
植物とパンが終わって、今度は食べ物。
この辺に来ると一日5〜6個撮影して次々3D化していました。
うちは何をやっている事務所なのだろう?と思うことしかり。
さて和食シリーズが終わり、次は何やろうかと思いついたのが、季節もの。
ちょうど秋だったので、ハロウィンを意識しました。
多くの小物を事務所でフォトグラメトリしてきましたが、それで気がついたこと。
ごちゃごちゃしたものや、1からのモデリングが不得意なものはフォトグラメトリでやるべきということです。
1から作れば早くてきれいなのは工業製品などが適しています。
3Dモデリングする際の使いわけが必要ですね。