アトリエブラウンの遠藤です。
舞妓の3Dモデルをフォトグラメトリで作成しました。
撮影したのは2023年1月中旬でした。
寒い中メイク、着替え、移動等、モデルさんに感謝しております。
そして撮影スタジオのスタッフのご協力、ありがとうございました。
この舞妓3Dは自主制作です。
なぜか日本の3Dスキャンの制作スタジオというものは「和服」をやりたがるのです。
過去において、私の知っている中でも3つのフォトグラメトリ制作者(会社)は振袖の女性を3D化させています。
華やかでインパクトありますからね。
うちの会社も例外なく和服がやりたかったのです。
ただ、発案から3年の月日が経ってしまいました。
原因は新型コロナと、モデルのタイミングが合いませんでした。
いろいろな条件が揃ったところで、即実行しました。
撮影の1週間前まで、舞妓をフォトグラメトリ撮影するとは夢にも思いませんでしたから・・
小物もフォトグラメトリしました。
花飾りは事務所でスタッフが撮影してRealityCaptureで3D化しました。
テクスチャ作成の際、5色のカラーマップを作成。
ちなみに人物はMetaShapeで3D化しております。
なぜ違うアプリなのかというと、カメラの設定の違いのためです。
着物も5色作りました。
着物の色を変えると印象がガラリと変わります。
私は舞妓のメイクをずっと見守っておりましたが、とにかく変わったメイク方法です。
背中をハケで白くしゃしゃっと塗ったり、最初ほおのあたりをかなり赤くしておいて、白粉を乗せていきます。眉毛はなぜ赤っぽく描くのやら。
そして撮影終了後のメイク落としは、熱い濡れたタオルでささっと拭ってしまうあたりは手慣れたものです。
京都を歩いていた時、舞妓に会ったことがあります。
しかし後で知ったことなのですが、舞妓は観光地を歩くことはほとんどなく、レンタル衣装を着た観光客である可能性が高いとのこと。
がっかりです。
そういえば浅草を歩くと和服姿が多いですものね。
舞妓3Dに目玉を入れてフェイシャルアニメーションをしました。
Blenderアドオンを使い素早くシェイプキーが作成できます。
この舞妓3DはAポーズ(Tポーズ)ではないのですが、ボーンを入れて扇子や首、腕を動かしています。
スタッフ一同、スキルがさらに上がっていきます。